有限要素解析(FEA)の入門書である“Practical Aspects of Finite Element Simulation“の日本語版「有限要素シミュレーション(FEM解析)の実践」が完成しました。本書は、市販されているFEAや有限要素法(FEM)関連の本とは一味違い、FEAの背景となる数学を意図的に最小限に抑え、より実践的な内容について書いています。
1970年代に、航空宇宙産業で広く受け入れられてからというもの、シミュレーションは長い歴史を歩んできました。今日シミュレーションは、ロケットエンジンから歯磨き粉のチューブまで、何らかの製品を設計あるいは製造する産業であればどこででも使用されています。
頭打ちは近いと幾度となく予測されてきたにもかかわらず、コンピューティング技術は加速度的に進歩し続けています。唯一変わっていないのは、シミュレーションの根幹を成す物理だけです。
本書には、有限要素解析(FEA)の初級者およびHyperWorksの使用経験が浅い方向けの基本的な情報を記載しました。
初めてCAEの使い方を学ぶ、あるいは別のCAEツールからHyperWorksなどに移行することは、新しい言語を学ぶのに似ています。ただ、研究、仕事、プライベートなど様々な事情があるなかで、十分な学習時間を捻出することは容易ではありません。こうした現代人に共通の問題は、新しいことを学ぶ際の大きなネックになります。
本書は、新しいテクノロジー習得のための第一歩を気軽に踏み出していただくため、できる限り簡単(かつスムーズ)に学習できるようになっています。
• 何から始めればいいのか
• どのルールが重要なのか
• どこで学べばいいのか
• いつ学べばいいのか
CAEの習得にあたって浮かぶであろうこのような疑問の解決に、本書を始めとするeBook、フォーラム、ブログ、チュートリアル、セミナー、学生向け無償ライセンス等がみなさまのお役に立てれば幸いです。
■収録内容
様々な数値的解法の概要 / メッシング入門 / 要素の品質とチェック / 線形静解析 / 線形弾性材料情報 / 境界条件と荷重 / モーダル解析 / 線形座屈解析 / ポストプロセス ほか
*本eBookは2018年のHyperWorksを使って執筆されているため、最新版のインターフェースとは異なります。